変圧器の基本動作を理解する③
変圧器の基本動作を理解するため、次の順で電圧変換が行われているとイメージします。(実際は違うかもしれない)
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1次電圧を加える
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1次コイルに電流が流れる
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電流がコアに磁束を作る
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磁束が2次コイルに電圧を発生させる
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2次が回路的に閉じている場合、2次電流が流れる
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2次に電圧が得られる
今回は「電流がコアに磁束を作る」について
3.電流がコアに磁束を作る
突然だが、電流が流れてる場所の周囲には磁束が発生する。
今、一本の銅線に直流電流が流れているとすれば、その電流の周囲を囲うような形で磁束が発生する。
磁束には方向があり、👍を右手でするときに、親指が電流の向き、残りの丸めた指の向きが磁束の向きになっている。
これを右ねじの法則という。
ではコイルに電流を流すとどのような磁束が発生するだろうか。
結論を言うと、コイルの中を貫通するように磁束が発生する。再び右ねじの法則を使用し、コイルの電流の方向を人差し指から小指で表現したときに親指の方向に磁束が発生する。
これが変圧器で電圧を変換する仕組みのミソとも言える。
一次に加えた電圧から電流が流れ、そのエネルギーを磁束というものに変換することができた。
まとめ
電圧を磁束に変換することができた。
続く