変圧器の基本動作を理解する④
変圧器の基本動作を理解するため、次の順で電圧変換が行われているとイメージします。(実際は違うかもしれない)
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1次電圧を加える
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1次コイルに電流が流れる
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電流がコアに磁束を作る
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磁束が2次コイルに電圧を発生させる
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2次が回路的に閉じている場合、2次電流が流れる
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2次に電圧が得られる
今回は「磁束が2次コイルに電圧を発生させる」について
4.磁束が2次コイルに電圧を発生させる
変圧器をただのコイルとして扱ってきたが、ここからただのコイルから変圧器へと変化させる。
と言っても、コイルを増やすだけである。磁性体コアに巻線がしてあった「ただのコイル」に、もう一つ別の巻線を追加すれば、変圧器の完成である。
3項で説明したように1次に電圧を印加したことにより、コアには磁束が発生している。交流電圧なので、その磁束も行ったり来たりしている(交番磁束という)。
新たに追加したコイルにはこの交番磁束が交差する。コイルに磁束が交差すると電磁誘導により電圧が発生するのである。
その発生する電圧こそ2次電圧。ほしい電圧値が巻数比によって得られる。
まとめ
1次電圧→磁束→2次電圧 と変換される。