変圧器の基本動作を理解する⑤
変圧器の基本動作を理解するため、次の順で電圧変換が行われているとイメージします。(実際は違うかもしれない)
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1次電圧を加える
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1次コイルに電流が流れる
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電流がコアに磁束を作る
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磁束が2次コイルに電圧を発生させる
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2次が回路的に閉じている場合、2次電流が流れる
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2次に電圧が得られる
「2次が回路的に閉じている場合、2次電流が流れる」~「2次に電圧が得られる」について
5.2次が回路的に閉じている場合、2次電流が流れる
当然開放状態だった2次コイルに抵抗等繋いで閉じれば、そこに電流が流れる。繋いだ負荷のインピーダンスがZだとすると、オームの法則より単純にI=V/Zの電流が流れる。
わざわざ丁寧にこんな事を書くのはこの2次電流が流れることにより、出力電圧が無負荷時の電圧から低下するからである。
6.2次に電圧が得られる
2次コイルを開放している状態を無負荷状態、抵抗や回路など接続している状態を負荷状態という。
無負荷状態と負荷状態で2次の出力電圧が変わってくる。
そしてその変化率のことを電圧変動率という。
変圧器にとっては無負荷の状態が理想の状態に近い。一方インピーダンスの低い負荷を接続し、電流をたくさん流すほど特性が悪くなっていく。
まとめ
変圧器の無負荷時と負荷時は分けて考えよう
続く